産科

産科について

産科では、妊娠の可能性がある方に対して様々な検査を行い、妊娠の確定に繋げていきます。妊娠していることが分かりましたら、その後の妊婦健診を行います。なお、医院では分娩を休止中のため、適切な時期にご希望の産院へご紹介させて頂きます。 当院では原則として妊婦健診は「妊娠32週」までとさせて頂きますが、ご相談の上、ご紹介の時期を決めてゆきたいと考えています。妊娠22週以降36週までは早産の時期です。安全確保のため入院施設との連携が可能な健診システムが必要です。

出産後もお子様、お母様、そのご家族を応援していきます。特に初めての出産では、産後しばらくの間は、不安なこともあるかもしれません。ご心配なことや不安などがおありのときなど、お気軽にご相談ください。

妊婦健診

妊婦健診は、お母様とお腹の赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするために行われます。
定期的に妊婦健診を受けて、胎児の育ち具合やご自身の健康状態をチェックしておきましょう。
出血や腹痛など下記のような異変を感じた時はご相談下さい。

  • 性器からの出血
  • 下痢
  • 吐き気や嘔吐
  • 頑固な便秘
  • 強いつわり症状
  • 腹痛
  • めまい
  • 強い不安感
  • いつもと違うおりもの
  • 今まであった胎動を感じなくなった
    など

妊娠初期に行う検査

  • 血液型
  • B型肝炎、C型肝炎、風疹、HTLV-1などの抗体検査
  • 超音波検査
  • 不規則抗体検査や貧血の有無
  • 子宮頸がん検査(細胞診)
    など

妊婦健診で毎回行う検査

  • 胎児の大きさや位置の確認
  • 体重測定
  • 尿検査(糖、蛋白など)
  • 胎児の心音確認
  • 血圧測定
  • むくみの有無
    など

妊娠中に行う検査

  • 超音波検査(胎児の発育、胎盤の位置、羊水の状態、子宮頚管長など)
  • 血液凝固検査
  • 性器クラミジア、淋菌検査
  • トキソプラズマ検査
  • 糖負荷試験
  • HIV抗体検査
  • B群溶血性連鎖球菌検査
    など

不育症

流産を2回以上繰り返すものを反復流産、3回以上繰り返したものを習慣性流産と言います。

①流産(妊娠22週未満の分娩)を2回以上繰り返す
②死産(妊娠22週以降に死亡した胎児を出産)
③新生児の生後1週間以内での死亡

さらに、流産を2回以上繰り返すものを反復流産、3回以上繰り返したものを習慣性流産と定義しています。

不育症の頻度

流産の頻度は全体で10~15%程度であり、年齢とともにその頻度は高くなることが知られています。

不育症の原因

不育症の原因には主に4つあります。
血液中の血液を固めて血を止める働きである凝固因子に異常が認められる場合。
子宮に奇形が認められる子宮形態異常。
甲状腺機能などの高まりや逆に機能が落ちてしまっていたりする内分泌異常。
夫婦のいずれかに認められる染色体の異常。
原因不明なことも多いですが、検査にて治療方法が決まる場合もありますので、ご相談下さい。

流産

流産とは何らかの原因で妊娠22週未満に赤ちゃんが亡くなることを言います。
統計的には妊娠の約15%が流産になってしまいます。対処法としては、①流産手術(当院では妊娠初期MVA法、保険診療)と②待機的管理があります。