デリケートゾーンの症状(かゆみ・痛み・おりものなど)

かゆみ

デリケートゾーンに生じるかゆみの多くは、かぶれ、汗などが原因です。しかし、何らかの病気が原因になっていることもあるので注意が必要です。原因疾患としては、カンジタ症、感染性外陰炎、トリコモナス腟炎、尖圭コンジローマ、ヘルペス感染症、毛じらみなどの性感染症があります。糖尿病などの全身疾患が原因になることもあります。いずれにしましても、かゆみが気になったときは早めに婦人科を受診すると良いでしょう。

痛み

痛みが起こったときは、日常生活に影響が出かねませんので、治療や対策が必要となります。様々な原因が考えられますが、ヘルペスウイルスが粘膜に侵入して痛みを引き起こしている可能性もあります。このようなときは必ず医師の処方に基づいて治療を進めるようにしましょう。

おりもの

おりものはデリケートゾーンから体外へ排出された分泌物です。生理現象の一つであり、女性ホルモンが正常に働いている証拠なので、おりものが生じること自体は問題ありません。生理的なものがほとんどですが、おりものの性状によって子宮などの病気に気付くこともよくありますので、異常サインに注意しておくことが大切です。

正常なおりものは、無臭で透明に近い乳白色です。下着に付着すると薄い黄褐色に変化することもありますが、これも特に問題ありません。量は排卵期に増え、生理前までに次第に減少します。性的興奮でも、腟内の自浄作用が一時的に高まるため、増えます。

これに対し、異常があると色や量、臭いなどに変化が起こります。何日も多量のおりものが続いている、デリケートゾーンにかゆみや痛みがある、おりものに生理の時のような血が混じっている、膿のようなものが混じっている、臭いが気になる、といった症状が見られたときは早めにご相談ください。